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卒業公演に2作品を提供することになった作者・唐沢による稽古場レポートです
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 怒濤のような4日間が終わりました。
 お陰さまで、毎公演立ち見が出るほどの大盛況で、大入袋も配られました。



 ずっと稽古場で見続けている関係者は、正直、初めて観る人がこの舞台をどう判断してくれるのか、幕が開くまで確信がもてません。
 もちろん、「うまくなってきた」「よくなってきた」という感触は稽古中にある程度つかむことはできますが、あまり見すぎてしまうと、感覚が麻痺してしまうというか、まっさらな目で見ることが難しくなるのです。
 本当に喜んでもらえるのか。楽しんでもらえるのか。
 下(↓)の記事にはああ書きましたが、内心は「大丈夫」「でも本番は何が起こるかわからないし」…とエンドレスに葛藤が渦巻いていました。

 まず最初の関門は、初日(12日)の午後に行われた先発チーム(桃組)のゲネプロ(通し稽古)。
 ゲネプロは本番とまったく同じ段取りで行われる直前の最終稽古ですが、今回はエコーの劇団員の方がかなり観にいらしていて、研修生たちは早くも大緊張。
 劇団の方は普段からコメディを専門にやっているプロばかりですから、まあ言い方は悪いですけど「すれて」います。
 そう簡単に笑ったり泣いたりはしてくれないし、特に研修生の公演となると「今年はどういう子がいるのかしら」という視察が目的のメインになるため、比較的冷静な視線で観にこられる方が多いと聞きました。
 開演前のマエセツ(携帯電話をきれとかそのたぐいの説明)に研修生が登場したときから、すでに劇団員からつっこみの洗礼が(笑)。
 いや、愛情だと思うのですが、それで研修生の緊張はますます上昇。「すいません!すいません!」と無闇に謝りながらトイレの場所ひとつ説明するのにもしどろもどろの状況に。

 やがて1作目の「マダム・ノアールの占い事件簿」が開幕。
 ……やば。皆、すっごく緊張してるよ
 稽古ではなかったようなセリフの言い間違いも目立ち、観ているこっちも心拍数があがってしまいました。
 隣を見ると永井さんも緊張の面持ち。
 緊張って移るんですよ〜、どんどん。
 でも2作目の「ファイティング・マザー」では1作目ほどの緊張は見えず、劇団員の方からの笑いも活発に起きるように。
 と安心したのもつかの間、1場と2場の転換時、幕前芝居で上手に寄りすぎた望月が、上手から運び込まれる美容室の椅子とぶつかってしまい、椅子の下の部分がはずれてしまうというアクシデントが!
 あせって必死に上下をくっつけようとする転換担当の研修生。でもどうやっても元に戻らない。
 ブリッジの音楽が終わったら明るくなって2場が始まってしまう!
 どうする!どうする!
 そこへ現れる救世主・金子さん。
 さあ、今こそ舞台監督の腕の見せ所。頼む〜、金子さん!
 が、やっぱり椅子は現状復帰できず、あっさり諦めた金子さんは、うす暗がりの中でゆっくりと客席に一礼したあと、そのまま壊れた椅子を撤収。
 結局、2場は1つの椅子だけで通したのでした(本来は2つ並んでいるんですが)。
 いやー、さすがです、金子さん。
 これがナマもののこわさというものなんですね。でも本番でなくてよかった。

 その後は特に大きなアクシデントもなく無事にゲネは終了。
 カーテンコールでは、緊張が解けて泣いてしまいました(私が)。
 「よくここまできたね」という、もうほんとに親の気分
 劇団員の方の反応もとてもよく、「ゲネだけ観にくればいいと思ったけど、もう1チームも観たくなった。また本番に来るわ」と言われたときは本当に嬉しかったです。

 というわけで、続きはまた次回!
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公演詳細
「マダム・ノアールの占い事件簿」
「ファイティング・マザー」


作  ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
    12日(木)19;00(桃)
    13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
    14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
    15日(日)14;00(桜)
         計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
※公演は無事終了しました
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プロフィール
HN:
唐沢伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家
自己紹介:

東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー

<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)

<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
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