卒業公演に2作品を提供することになった作者・唐沢による稽古場レポートです
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今日は舞台監督の金子さんが稽古に出ていらっしゃいました。
舞台監督ってなにをする仕事なのか、おそらく一般の方はよくわからないでしょうね。
私もいまだによくわかってないんですが(笑)。
監督とついているので、演出の仕事と混同する人も多いかもしれません。
実際、映画では演出の仕事をする人が「監督」と呼ばれますし。
でも、演劇業界では、演出と舞台監督はまったくべつの仕事です。
「演出」は、稽古を通して台本の内容を形にしていく稽古場の総責任者ですが、「舞台監督」は、本番当日の舞台裏を仕切る「指揮官=総責任者」です(お客の対応にあたる表方の指揮官は制作)。舞台監督がいなければ幕が開かないし、舞台監督がいなければ幕は降りません。
舞台監督は、本番を滞りなく進行させるために、豊富な知識と経験を駆使して、事前に予測できるあらゆる問題点を洗い出し、クリアしておかなければいけません。そして本番で不測の事態をが起こった場合は、柔軟な判断でそれを切り抜けていきます。
……ってそんな感じの説明でいいんでしょうか。
なんとなくそういった役割のアウトラインはわかるんですけど、じゃあそのためにどんな具体的な業務を行っているのかと言われると私にはわかりません。
でも、舞台を進行させるには、素人には思いもよらないくらいさまざまな段取りが必要なのだということははたで見ているだけでもわかります。
金子さんの仕事ぶりは一言でいって「孤独」。
稽古場では、演出・助演出・役者がコミュニケーションを重ねながら作品を作り上げていきますが、その中にあって金子さんは一人だけただ黙々と自分の作業に没頭していて、孤高の世界を作り上げています。稽古も見てません。いや、稽古に出てきているんだから要所要所は見てるんだと思いますが、他の人のようにじーっと芝居の中身を見ているというのではなく、もっと全然違う視点で見ているようです。
隣でカリカリとひっきりなしになにかメモしている金子さん。
装置の模型をじっと見ながら思い詰めている金子さん。
見てないのかと思ってると、いきなり稽古をとめて「すいません。そこの出入りは××でいいんでしたっけ。●●だとあとでそっちが△△になっちゃって◆◆なのでは?」と誰も気にとめていないようなことを冷静に指摘&確認する金子さん。
なんかそこだけ異次元で、次に何をし始めるのかまったく予測がつきません。
舞台進行上のことだけに気を取られているのかと思いきや、前の公演のときには、これまたいきなり台本のセリフに出てくるレシピの内容に矛盾があると指摘してきたこともありました。
そして気がつくと……いつのまにか消えてるし!
稽古期間中の舞台監督は、神出鬼没でまことにミステリアスです。
この日からは、装置がひもとテープでバミッた「平面」ではなく、高さ10センチほどの平台になり、少し本物に近づきました。
今日のレポートはこのへんで。
舞台監督ってなにをする仕事なのか、おそらく一般の方はよくわからないでしょうね。
私もいまだによくわかってないんですが(笑)。
監督とついているので、演出の仕事と混同する人も多いかもしれません。
実際、映画では演出の仕事をする人が「監督」と呼ばれますし。
でも、演劇業界では、演出と舞台監督はまったくべつの仕事です。
「演出」は、稽古を通して台本の内容を形にしていく稽古場の総責任者ですが、「舞台監督」は、本番当日の舞台裏を仕切る「指揮官=総責任者」です(お客の対応にあたる表方の指揮官は制作)。舞台監督がいなければ幕が開かないし、舞台監督がいなければ幕は降りません。
舞台監督は、本番を滞りなく進行させるために、豊富な知識と経験を駆使して、事前に予測できるあらゆる問題点を洗い出し、クリアしておかなければいけません。そして本番で不測の事態をが起こった場合は、柔軟な判断でそれを切り抜けていきます。
……ってそんな感じの説明でいいんでしょうか。
なんとなくそういった役割のアウトラインはわかるんですけど、じゃあそのためにどんな具体的な業務を行っているのかと言われると私にはわかりません。
でも、舞台を進行させるには、素人には思いもよらないくらいさまざまな段取りが必要なのだということははたで見ているだけでもわかります。
金子さんの仕事ぶりは一言でいって「孤独」。
稽古場では、演出・助演出・役者がコミュニケーションを重ねながら作品を作り上げていきますが、その中にあって金子さんは一人だけただ黙々と自分の作業に没頭していて、孤高の世界を作り上げています。稽古も見てません。いや、稽古に出てきているんだから要所要所は見てるんだと思いますが、他の人のようにじーっと芝居の中身を見ているというのではなく、もっと全然違う視点で見ているようです。
隣でカリカリとひっきりなしになにかメモしている金子さん。
装置の模型をじっと見ながら思い詰めている金子さん。
見てないのかと思ってると、いきなり稽古をとめて「すいません。そこの出入りは××でいいんでしたっけ。●●だとあとでそっちが△△になっちゃって◆◆なのでは?」と誰も気にとめていないようなことを冷静に指摘&確認する金子さん。
なんかそこだけ異次元で、次に何をし始めるのかまったく予測がつきません。
舞台進行上のことだけに気を取られているのかと思いきや、前の公演のときには、これまたいきなり台本のセリフに出てくるレシピの内容に矛盾があると指摘してきたこともありました。
そして気がつくと……いつのまにか消えてるし!
稽古期間中の舞台監督は、神出鬼没でまことにミステリアスです。
この日からは、装置がひもとテープでバミッた「平面」ではなく、高さ10センチほどの平台になり、少し本物に近づきました。
今日のレポートはこのへんで。
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公演詳細
「マダム・ノアールの占い事件簿」
「ファイティング・マザー」
作 ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
12日(木)19;00(桃)
13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
15日(日)14;00(桜)
計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
「ファイティング・マザー」
作 ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
12日(木)19;00(桃)
13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
15日(日)14;00(桜)
計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
※公演は無事終了しました
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プロフィール
HN:
唐沢伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家
自己紹介:
東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー
<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)
<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー
<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)
<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
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