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卒業公演に2作品を提供することになった作者・唐沢による稽古場レポートです
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 今日は桃組の「マダム・ノアールの占い事件簿」をやりました。

 「マダム〜」は、装置の都合上、非常に奥行きが狭い状態で芝居をしなくてはならないので、皆さんかなり動きにくそう。
 途中何度も舞台から落下したと思われる自体が発生(笑)。

 永井さんは日頃から研修生に「キャッチボールをして」「相手にきちんと反応して」と繰り返しているのですが、これがなかなか難しい。
 やはり皆さん、自分のセリフのこの言葉をどう言おうかということでどうしても頭がいっぱいになってしまうようで…。
 でも観ているほうは、登場人物同士の押したり引いたりの「やりとり」というか「流れ」を観たいわけで、あまり自分の芝居に固守しすぎると、限りなく段取りっぽいお芝居になってしまいます。

 ところがこの日、たまたまこの「流れ」がふっと見えた瞬間があったんです。
 今まで何回も聞いたやりとりだったのに、そのときは今までのどれとも違って、役の人物像がサッと立ち上がった気がしました。
 その瞬間、永井さんも反応し、「そう!今のその感じだよ」と食いついたんですが、その食いつきがプレッシャーになったのか、2回目からはちょっと構え気味になってしまいました。

 「相手に反応する芝居」……難しいですね。
 ある程度、流れに身を任せつつ、感覚を研ぎすませながら空気に乗っていくことも必要だし、その一方で自分をコントロールする冷静さや計算も必要だし。
 その極意は、一朝一夕では身につかないかもしれませんが、お芝居をするうえでもっとも大事なことであると同時に、もっともカタルシスを得られる部分でもあると思います。
 研修生の皆さんには、ぜひこの公演を通してその醍醐味を味わってほしいです。

 今日のレポートはこのへんで。

 

 

 

 
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公演詳細
「マダム・ノアールの占い事件簿」
「ファイティング・マザー」


作  ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
    12日(木)19;00(桃)
    13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
    14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
    15日(日)14;00(桜)
         計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
※公演は無事終了しました
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プロフィール
HN:
唐沢伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家
自己紹介:

東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー

<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)

<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
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