卒業公演に2作品を提供することになった作者・唐沢による稽古場レポートです
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今日は新年初稽古でした。
時間は1時から5時半。
場所は西新宿の芸能花伝舎。
旧淀橋小学校を稽古場として貸し出しているところです。
今日からいよいよ立ち稽古(粗通し)に入ります。
私がまだ見た事のない「桃組」からのスタートです。
まずは「バミリ」から。
まだ暫定なのですが、装置案があがってきているので、紐とテープを使って床面に印をつけます。
慣れないうちはこれを意識して動くのが難しく、ついうっかりと壁をつっきったり、ドアじゃないところから入ったりしてしまいます。
が、本番でやるサイズと同じサイズで動くようにしておかないと意味がないので、この位置どりというのはとても重要です。
どうしても動きにくい場合は装置の位置やサイズを変更することもあります。
というわけで、立ち稽古の始まりはまず「測って、測って、測って」から。
こちらは、舞台装置案の模型写真を見ながら打ち合わせ中の図。
立体になった場所で稽古ができるのは本番間際になってからなので、それまでは模型をたよりに想像しながら作っていくしかありません。
バミリ終了後、稽古がスタート。
この日は桃組の「マダム・ノアールの占い事件簿」を、動きのチェックを中心に念入りに稽古していきました。
どのセリフに反応して動くか(あるいは動かないか)、また各人物がどういう立ち位置で芝居するかによって、人物の感情の動き、意図、関係性などがわかりやすくなっていきます。
芝居なのでリアルとは違う動きもありますが(たとえば現実だったらもっと時間がかかるはずの行動を短めに刈り込んでいくとか)、基本的には細かい部分で嘘くささを感じさせないように作っていくのが永井さんのポリシーのようでした。
と同時に、観客の目がどこにいくのか、どこで緊張し、どこでゆるむのかも常に計算しており、当然といえば当然ですが、このあたりは経験がものをいう部分だなと思いました。
意外に手間取っていたのが「配置換え」。
最初のお客が帰ったあと、マダムと倉谷がしゃべりながら後片付けをするのですが、なにをどこに移動して、どこに片付けて…という段取りがなかなか決まらず(しかも実際の道具はまだほとんどない状態で、見えない道具を動かしている感じなので)、かなり時間がかかっていました。
「動き」とか「道具」とかって、最終的に舞台で観るとスムースに流れているので気になりませんけど、決まるまではいくつも選択肢があって大変なんですね。
永井さんが「読みの段階で人物の気持ちをしっかりつかんでおいて」と言われた意味がわかりました。「動き」が入ると考えることがどんどん増えてきてそっちに気をとられてしまうってことなんでしょうね。
桃組キャストは、ほとんど台本が入っているようで、初めての立ち稽古とはいえ、台本に視線を落とす回数はかなり少ないように見えました。
明日は桜組の「マダム・ノアールの占い事件簿」を中心に行うそうです。
私は今週末までは稽古に出られないので、その間のレポートはできませんが、次の稽古の仕上がりを楽しみにしています。
時間は1時から5時半。
場所は西新宿の芸能花伝舎。
旧淀橋小学校を稽古場として貸し出しているところです。
今日からいよいよ立ち稽古(粗通し)に入ります。
私がまだ見た事のない「桃組」からのスタートです。
まずは「バミリ」から。
まだ暫定なのですが、装置案があがってきているので、紐とテープを使って床面に印をつけます。
慣れないうちはこれを意識して動くのが難しく、ついうっかりと壁をつっきったり、ドアじゃないところから入ったりしてしまいます。
が、本番でやるサイズと同じサイズで動くようにしておかないと意味がないので、この位置どりというのはとても重要です。
どうしても動きにくい場合は装置の位置やサイズを変更することもあります。
というわけで、立ち稽古の始まりはまず「測って、測って、測って」から。
こちらは、舞台装置案の模型写真を見ながら打ち合わせ中の図。
立体になった場所で稽古ができるのは本番間際になってからなので、それまでは模型をたよりに想像しながら作っていくしかありません。
バミリ終了後、稽古がスタート。
この日は桃組の「マダム・ノアールの占い事件簿」を、動きのチェックを中心に念入りに稽古していきました。
どのセリフに反応して動くか(あるいは動かないか)、また各人物がどういう立ち位置で芝居するかによって、人物の感情の動き、意図、関係性などがわかりやすくなっていきます。
芝居なのでリアルとは違う動きもありますが(たとえば現実だったらもっと時間がかかるはずの行動を短めに刈り込んでいくとか)、基本的には細かい部分で嘘くささを感じさせないように作っていくのが永井さんのポリシーのようでした。
と同時に、観客の目がどこにいくのか、どこで緊張し、どこでゆるむのかも常に計算しており、当然といえば当然ですが、このあたりは経験がものをいう部分だなと思いました。
意外に手間取っていたのが「配置換え」。
最初のお客が帰ったあと、マダムと倉谷がしゃべりながら後片付けをするのですが、なにをどこに移動して、どこに片付けて…という段取りがなかなか決まらず(しかも実際の道具はまだほとんどない状態で、見えない道具を動かしている感じなので)、かなり時間がかかっていました。
「動き」とか「道具」とかって、最終的に舞台で観るとスムースに流れているので気になりませんけど、決まるまではいくつも選択肢があって大変なんですね。
永井さんが「読みの段階で人物の気持ちをしっかりつかんでおいて」と言われた意味がわかりました。「動き」が入ると考えることがどんどん増えてきてそっちに気をとられてしまうってことなんでしょうね。
桃組キャストは、ほとんど台本が入っているようで、初めての立ち稽古とはいえ、台本に視線を落とす回数はかなり少ないように見えました。
明日は桜組の「マダム・ノアールの占い事件簿」を中心に行うそうです。
私は今週末までは稽古に出られないので、その間のレポートはできませんが、次の稽古の仕上がりを楽しみにしています。
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公演詳細
「マダム・ノアールの占い事件簿」
「ファイティング・マザー」
作 ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
12日(木)19;00(桃)
13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
15日(日)14;00(桜)
計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
「ファイティング・マザー」
作 ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝
出 演●テアトル・エコー研修生(5期)20名
公演日●2009年2月
12日(木)19;00(桃)
13日(金)14;00(桃)/19;00(桜)
14日(土)14;00(桜)/19;00(桃)
15日(日)14;00(桜)
計6回公演
料 金●2,000円(全席自由)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
問合せ●テアトル・エコー
※公演は無事終了しました
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プロフィール
HN:
唐沢伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家
自己紹介:
東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー
<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)
<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
東宝アカデミー劇作家養成講座修了
劇作家集団「一葉会」メンバー
<受賞歴>
「ファイティング・マザー」
(名古屋文化振興賞戯曲部門入選)
「病院ミシュラン」
(テアトル・エコー創作戯曲賞佳作入選)
<上演歴>
「マダム・ノアールの占い事件簿」「ファイティング・マザー」「ハーフムーン」「セッション」
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